特許文書を読みやすくするためのコツ4選!

特許公報を読むとき、「見慣れない言葉が多くて読みにくい」、「表現があいまいで分かりにくい」と感じたことはありませんか?

特許公報を読むときは「何をするための発明なのか」を意識して公報に書かれている発明の具体的なイメージを掴めると読みやすくなります。

ここではそのためのコツを4つ紹介します!

目次

特許文書の「構造」を知ろう

特許文書はだいたい以下のパーツからできています。最初から順番に読む必要はなく、むしろ、読む順番を工夫することでぐっと読みやすくなります

難解な「請求項(クレーム)」はいきなり読まなくてOK
まずは要約や図面を見て発明の全体像をつかんでから読むと、ぐっと理解しやすくなります。

コツ① まずは図を見る

一部の特許を除き、ほとんどの特許文書には「図面」が記載されています。機械の構造図、回路図、フローチャートなど、種類はさまざまですが、図は文章よりずっと多くの情報を一瞬で伝えてくれます。

まず図をひと通り眺めてみましょう。「この発明は何かの装置らしい」「ソフトウェアの処理フローかな?」というのが分かるだけでも、その後の文章読解がぐっと楽になります。

図の中には「符号」と呼ばれる番号(例:101、1A、1Bなど)が振られています。番号が示す内容は大抵の場合、図面欄の直前にまとめてリスト化されているか本文中で記載されているので探してみましょう。文章と図が対応していることがわかると、ぐっと読みやすくなります。

コツ② ページ内検索を活用する

特許文書を読んでいると、「処理手段」「接続部材」「制御ユニット」のような言葉によく出会います。日本語としては読めるのに、何を指しているのかよくわからない——そんな経験はないでしょうか。

これは特許文書特有の書き方が原因です。特許の権利を広く取るために、具体的な名前を避けてわざと上位概念化・一般化した言葉が使われます。「モーター」とは書かず「駆動手段」、「スマートフォン」とは書かず「携帯端末」のように書くことで、出願人にとっては権利範囲をより広く押さえることができるのです。

特許文書をブラウザ上で読んでいるとき、こうした読みにくい言葉に出会ったら、ページ内検索(Ctrl+F / ⌘+F)を使って同じ言葉が初めて登場する箇所を探しましょう。特許文書では用語を初出のときに定義したり、具体例を挙げたりすることが多く、「その言葉が何を意味するか」が書かれた箇所に一瞬でジャンプできます。

「○○とは、~」や「○○は例えば、~」と書かれているところがあればより注意深く読むのがコツです。

コツ③ 【発明が解決しようとする課題】を読む

特許文書には必ず「この発明は何のために生まれたのか」という課題・背景が書かれています。ここを読むことで、発明の方向性が見えてきます。

「発明の詳細な説明」の項目の中に「発明が解決しようとする課題」という項目があります。ここでは、たとえば「従来の〇〇では△△という問題があった。本発明はこの問題を解決することを目的とする」という風に、問題意識と発明の目的が書かれています。課題がわかれば、発明のキモが何なのか、しっかりと理解すべきポイントが見えてきます。

コツ④ 一回で全部わからなくていい

特許文書は技術の専門家が読んでも難しいものです。一度読んで全部理解しようとするのではなく、「まずは図だけ見る」「次は課題をつかむ」という段階的な読み方をおすすめします。

特許を読む目的次第では「この発明は何をしようとしているか」だけわかれば十分なことも多く、全体の2〜3割を理解するだけで実務上の判断ができることもあります。完璧を目指さず、必要な情報だけを取りに行く感覚で読みましょう。

同じ技術分野の特許を何件か読むと、共通して出てくる用語や構造がわかってきます。最初の数件は時間がかかっても、慣れてくれば読むスピードは格段に上がります。

まとめ

特許文書を読むコツは「全部読もうとしないこと」です。読む順番と、検索・図の活用という道具を知るだけで、難解な文書がぐっと身近になります。ぜひご自分にとって一番読みやすい方法を探してみてください。

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